建築ノート

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二級建築士学科試験(施工)コンクリート工事についてまとめてみた。

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二級建築士試験の施工分野、コンクリート工事についてまとめてみました。

試験ではコンクリートの全般的な性質や施工での注意点、そして運搬や施工後の養生期間などを問われる出題が多いです。

構造でもコンクリートに関する問題があるので、しっかり区別しておくことが大切です。

 

■施工でのコンクリート分野

・コンクリート全般

・運搬・打ち込み

■構造でのコンクリート分野

・コンクリート調合

・材料・強度

 

施工についてのコンクリート工事のまとめなので、構造についてはまた別でまとめます。

 

Q.コンクリートの打ち込み・締め固めに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.コンクリートの圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するために、富調合のモルタルを圧送した。

 

2.階高が高い壁の打ち込みにおいては、縦型シューターを用いてコンクリートが分離しない高さから行った。

 

3.コンクリートの練り混ぜ開始から打ち込み終了までの時間は、外気温が35℃であったので、100分を限度とした。

 

4.コンクリートの締め固めにおいては、コンクリート棒形振動機を用いて、その挿入間隔を60cm以下として行った。

 

5.コンクリートの締め固めにおいては、コンクリート棒形振動機を用いて、打ち込み層ごとに、その下層に振動機の先端が入るようにして加振した。

 

A.(3))コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了までの時間は、外気温が25℃未満のときは120分以内、25℃以上のときは90分以内とする。

 

引用元:総合資格・厳選問題集500+100 2019年度版

 

■目次

コンクリート全般。品質管理と種類・対策について 

 

①強度試験供試体

・個数は1材料1回につき3個。

・採取は普通コンクリートは荷卸し地点。軽量コンクリートはポンプの筒先。

・養生は直射日光や風通しのよい乾燥した場所は避ける。

 

②スランプ

・許容値は±2.5㎝以内とする。

 

③コンクリート塩化物

・コンクリートに含まれる塩化物量は0.3kg/㎥以下とする。

 

 ④コンクリートの調合・強度について

・コンクリートの強度は水セメント比によって決定し、小さいほど増加する。

・単位セメント・単位水量・細骨材率は品質が得られる範囲で小さくする。

 

 ⑤鉄筋コンクリートの施工対策

・寒冷期において凍害のおそれがある場合、打ち込み後5日間以上は2℃以上に保つ必要がある。

また湿潤養生期間は普通ポルトランドセメントで5日以上、早強ポルトランドセメントで3日以上とする。

 

コンクリートの打ち上がり後の欠陥と対策について 

 

①コールドジョイント・・・先に打ち込まれたコンクリートと後から打ち込まれたコンクリートが一体にならない継ぎ目をいう。

【対策】コンクリートの打ち込みはなるべく中断しないよう連続で行う。打継面は湿潤状態を保つ。

 

②スクリーニング・・・かぶり厚さが小さいため粗骨材がせき止められ鉄筋が露出すること。

【対策】型枠及び鉄筋はかぶり厚さが不足しないよう組み立てる。

 

③ジャンカ・・・コンクリートの締め固めが十分でないとき生じる空隙。

【対策】コンクリートが分離しないように、低い位置から平均に落とし込む。

 

コンクリートの種類 

 

  内   容

暑中コンクリート

気温が高くコンクリートのスランプ低下や水分の急激な蒸発などの恐れのある時期に施工されるコンクリート。

寒中コンクリート

養生期間にコンクリートが凍結する恐れがある時期に打ち込まれるコンクリート。

マスコンクリート

部材断面の最小寸法が大きく、かつセメントの水和熱による温度上昇で4有害なひび割れが入る恐れがあるコンクリート。

フレッシュコンクリート

凝結が生じていないコンクリートをいう。打ち込み作業中は目視によるワーカビリティの安定を確認する。

普通コンクリート

普通骨材を用いるコンクリートをいう。砂利、砕石、再生骨材、スラブ砕石などをいう。

 

コンクリート工事【運搬・打込み】 

 

・運搬

①練り混ぜ開始から打込み終了までの時間は、25℃未満で120分、25℃以上で90分以内。

 

②運搬、打込みの際は加水してはならない。

 

③富調合のモルタルを圧送する。

 

・打込み

1)基本

①2℃以下は適切な養生が必要。

 

②低い位置から打込み、型枠内部の横流しは避ける。

 

③遠い方から近い方に打込む。

 

2)梁の打込み

①梁下で一度打止めし、安定させてから上端まで打ち足す。

 

②両端から中央へ向かって打つ。

 

③スラブと一緒に打込まず、梁だけ先に打込む。

 

3)柱の打込み

①高い柱の打込みは縦型シュートを使用。分離しないようにする。

 

②梁筋、柱筋が交差している場所は分離しやすいので一度スラブ又は梁で受けた後、柱各方向から打込む。

 

4)スラブの打込み

①収縮によるひび割れを防ぐためコンクリー表面をダンパーで軽く叩き骨材を安定させる。(タイピング)

 

②遠方から手前に打込む。

 

5)その他

①階段を含む場合、階段周りから打込む。

 

②片持ちベランダ、パラペットなどの打込みは支持する構造体部分と一体打ちとし、防水上途中に打ち継ぎを作ってはならない。

 

コンクリートの打継ぎ。 

 

コンクリートの打継については次の点に注意が必要である。

①柱、壁の水平打継ぎ位置はスラブ、壁梁または基礎の上端。

 

②梁、スラブの鉛直打継ぎ位置はせん断応力度の小さいスパンの中央または端から1/4付近とする。

 

③打継ぎ面はレイタンス及びぜい弱なコンクリートを取り除き、健全なコンクリートを露出させ、散水により湿潤状態を保つ。新たに打込むコンクリートと一体となるように施工し、コールドジョイントを防止する。

 

④打重ね時間の間隔は25℃未満で150分、25℃以上で120分以内とする。

 

振動機による締固め方法。 

 

・垂直に挿入み挿入間隔は60㎝以下とする。

・先端は下層に入れ、鉄筋や型枠など接触させない。

・加振時間は1か所につき5~15秒程度。(コンクリート上面にペーストが浮くまで)

・振動機は流し込みの補助として使用してはならない。

 

 まとめ

 

コンクリート工事は毎年1~2問出題されています。

打込み時間の問題や、コンクリートに関する施工や運搬の注意など、

上記の基本問題が多いので、しっかり学習しましょう。