建築ノート

建築士試験の独学勉強ノートをまとめたブログ

建築士学科試験(計画)環境工学の用語と単位・環境問題についてまとめてみた。

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建築士学科試験の計画科目である環境工学や単位や用語など、まとめた学習内容を整理してみました。

試験では実際、用語と単位を並べられて、不適当なものを回答するという出題パターンや用語の意味として類似した内容をひっかけ問題として出題されます。

 

★熱環境工学 出題例

Q,伝熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1.熱貫流率は、壁体の熱の通しやすさを表し、その値が大きい壁体は断熱性に劣る。

 

2.熱貫流率の単位は、W/(m・K)である。

 

3.壁体の室内側の熱伝達率は、一般に、外気側の熱伝達率よりも小さい。

 

4.木材の熱伝導率は、普通コンクリートの熱伝導率より小さい。

 

5.半密閉中空層の熱抵抗は、同じ厚さの密閉中空層の熱抵抗より小さい。

 

A,(2)熱貫流率は、熱伝達と熱伝導を合わせた壁全体の単位面積当たりの伝熱の役割を表す。単位はW/(㎡・K)である。

 

引用元:総合資格学院・厳選問題集500+100 H31年度版

 

■目次

 

1.熱環境について

 

①熱貫流率

W/(㎡・K)熱の伝わりやすさの度合い。熱伝導と熱伝達を合わせて熱貫流という。

※数値が大きいほど熱の通過率が高くなる。

熱の伝わりにくさ→熱貫流抵抗(㎡・K)/Wという用語がある。

※熱が貫ける抵抗力(数値)が高い=熱が伝わりにくい。

②熱伝達率

W/(㎡・K)空気とこれに接している壁との間において、対流により行われる伝熱。

空気から物体に伝わり、または物体から空気へ伝わるなどの熱伝達。

行為そのものの名称。

③熱伝導率

W/(m・K)物体内や材料内などの伝熱。

物体内で熱が移動すること。

上記の問題は類似問題として、特にmと㎡でのひっかけに気を付ける必要がある。

④その他用語と単位

相対湿度・%

絶対湿度・Kg/乾燥空気1kg

※こちらの空気に関する詳細は湿温度について、にてまとめます。

 

2.光環境について 

 

①照度

㏓(ルクス)単位面積当たりの入射光束をいう。

光に照らせている面のこと。

②光度

cd(カンデラ)光源から出される光の強さ

③輝度

cd/㎡光源自体をある方向から見たときの単位面積当たりの光度。

④光束

㏐(ルーメン)光源から放出される単位時間当たりの光のエネルギー量。

 

3.音環境について 

 

①音の強さ

㏈(デシベル)

②透過損失

入射音が壁や窓などによって遮音される量。

③反響

音源から出た音に対して反射される音との時間差によって一つの音が二つ以上に聞こえる現象。

④残響

音が反射して音源が停止した後も室内に残る現象。

 

まとめ 

 

出題形式は用語と単位との組み合わせが中心である。

上記のように基礎知識をしっかり理解し覚えておくことが大切です。

他にも用語に関する語句は出題されているので、過去問の出題で慣れていれば、

新規問題として新しい語句が出てもしっかり回答できるかと思います。

また、環境工学として地球環境についての出題も近年のニュースからも考えられるので対策しておきたいところです。